発達障害(アスペルガー・ADHD)とは
中枢神経に何らかの機能障害があり、家族や学校、社会に上手くなじめない状態のことをいいます。発達障害には一連の特徴的な傾向が見られることがあり、それぞれの特徴により、広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群)、注意欠如・多動症(ADHD)などに区別されます。
発達障害のある人は、特性と理解されず、「変わった人」「問題児」として、学校や家庭、社会に上手くなじめずに脱落してしまうことがあり、また上手く適応されている方も、内心は上手く溶け込めていない感覚を感じながら生活したり、周囲に溶け込めるよう過剰に努力をして疲れてしまうことがあります。発達障害に対する理解は少しずつ深まりつつあり、平成17年には発達障害者支援法が施行されるなど、法整備も進められていますが、まだ十分とは言えません。
アスペルガー症候群とは
アスペルガー症候群は、広汎性発達障害の1種で、自閉症と呼ばれる疾患の一部になります。自閉症では「対人関係の障害」と「パターン化された興味や活動」の2つの特徴を有し、「知的機能」や「言葉の発達」に問題があることがありますが、アスペルガー症候群の方には知的機能や、言葉の発達の問題はありません。
治療に関しては、一概にこれが正解という事はなく、御本人の強みを生かし、弱点を補うような環境をどのように作っていくか、生き方を模索していくことになります。周囲の方の理解や協力、ご本人の努力や学習などを通して、社会で活躍できるよう取り組んで行きます。状況によって、薬物療法を行う事がありますが、薬物は本人の性格やこころの形をかえるものではないため、怒りを制御したり、過度の不安を減じるたりするなど本人の症状に合わせて必要な薬を使用します。
注意欠如・多動症(ADHD)
注意欠如・多動症は発達障害のひとつであり、脳機能の発達で何らかのアンバランスが生じている状態です。不注意や多動性、衝動性の障害によって自己を上手くコントロールすることが難しくなります。その結果、日常生活に支障をきたすようになり、周囲との人間関係が上手くいかなくなることもしばしば見られます。
ADHDの治療では、症状を無くすことにこだわらず、特性を生かし、苦手な部分を薬物や対処の工夫で補いつつ、充実した日常を送れるように支援していきます。
薬物療法ではコンサータ、ストラテラ、インチュニブといった、注意力を向上させたり、衝動性を抑えたりする薬剤を使用します。各薬剤は御本人の症状、希望により選択をしていきます。
発達障害は他の精神疾患と異なり、生まれついての「特徴」であるため、児童、就学期の方の場合、ご両親がお悩みになる事がほとんどです。
児童思春期の方は、個々の方の発達の段階に応じた対応が必要となることが多く、治療には高い専門性を必要とすることから、当院では18歳以上を目安とした大人の方の発達障害のご相談をお受けしております。
- クリニック名
- そばにクリニック大井町
- 院長
- 佐藤 健登
- 診療内容
- 精神科 心療内科
- 住所
- 〒140-0014
東京都品川区大井1丁目22−5 八木ビル6階 - TEL
- 03-3773-3082
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